生産者

信州安曇野フレンドファーム

福嶋宏史さん

アメリカの農業研修を経て経営を行うファーマーに

「農業を選ばれる職業にしたい！」そう語るのは、リンゴ畑が広がる三郷地区で、果樹を中心とした栽培を行っている〝ファーマー〟の福嶋さん。生き物が好きで、学生時代は理学部にいたという福嶋さんが、農業という職業を選んだのは、アメリカでの農業研修がきっかけでした。「ポスターに惹かれて応募した」というのは、60年以上の歴史を持つ国際農業者交流協会。１年半に及ぶ研修で、アメリカの農家は職人ではなく、経営者（＝ファーマー）だということを直に学んだそうです。「研修先ではモモなどを栽培していましたが、〝家族や従業員の生活を守る事が第一。他に収益のあがる作物があれば、モモの樹を切って作目を切り替えるのも厭わない〟という姿勢。モモ農家という考えではなく、ビジネスのひとつとしてモモを作っているんです」

独立して5年目　同じ価値観を持つ奥さんと結婚

帰国後は、同じ国際農業者交流協会の先輩農家である安曇野ファミリー農産で3年間働いたのち、独立。今年で〝ファーマー〟となって5年目を迎えます。苗木からスタートしたリンゴは、今では借り受けた畑なども合わせ1.2haを管理。ナシやモモ、クリ、エダマメ、トウモロコシ、サツマイモなど、リンゴと合わせて3haほどの農地で栽培を行っています。今年の3月には、「仕事と家庭を両立できる、農業という生き方に魅力を感じた」という奥さんと結婚。首都圏の食品会社でマーケティングの仕事をしていた奥さんと二人三脚で、〝ファーマー〟を実践しています。