生産者
帯刀農園
帯刀 佳郎さん

美味しさの秘密は、昼夜の寒暖差
帯刀農園があるのは、安曇野市三郷の小倉地区。市の中心部に比べて100mほど高い、標高700mに位置するこの地域一帯には、広大なりんご畑が広がります。取材に伺ったのは2月の中旬。標高が高いこともあってか、まだまだ寒さが身に沁みます。
「この寒さが甘くて美味しいリンゴを育てるんですよ。」
リンゴは昼間の光合成によって糖を蓄え、夜は呼吸によって糖を消費します。夜の気温が低いと呼吸が抑えられるため、たっぷりと糖を蓄えた美味しいリンゴが育つのだそうです。
「安曇野のリンゴは、暖かいところで育ったリンゴに比べて小さいけれど、味が濃厚で食感が良いのが特徴なんです。」

帯刀家の食卓は毎日リンゴで、今日も元気
450aの畑で、毎年12tものリンゴを生産している農家だけあって、食卓には毎日リンゴが並びます。
「生食はもちろんですが、ジャムにしたりジュースにしたり、色々な形で毎日リンゴを食べています。夏場にはコンポートにして冷凍保存をしておけば、シャーベットのような感覚で楽しむことができます。」
“1日1個のりんごは医者を遠ざける”と言いますが、実際のところはどうなのでしょうか。
「私の父は昭和2年生まれの91歳。一線は退いていますが、毎日元気に農作業をしていますよ。」

美味しいリンゴを味わいに、どうぞ安曇野へ
帯刀農園で育てているのは「フジ」「シナノスイート」「ツガル」など約10種類。特に多いのは「フジ」で、お歳暮などの贈答用に喜ばれています。また、甘味と酸味のバランスが良い「シナノドルチェ」や、黄色で葉摘みがいらない「シナノゴールド」なども栽培量が増えているのだそう。
「最近では“シナノリップ”という品種に注目しています。ツガルと同じ早生種ですが、日持ちがするので食感が良く、酸味があるのが特徴です。」
収穫時期を迎えると、県内外から多くの注文が入ります。中には、収穫が始まる9月頃から11月頃まで、収穫するたびに送ってほしいという方もいるのだとか。
「秋には直売所に美味しいリンゴが並ぶので、ぜひ安曇野に来て味わってほしいです。」

生産者情報
三郷サラダ市
住所 | 長野県安曇野市三郷温5896-2 |
---|---|
電話 | +81-(0)263-76-4066 |
HP | https://itp.ne.jp/info/201614548000000899/ |